経営者と社員とのコミュニケーションは、企業が成功するにあたって不可欠。コミュニケーションには「カジュアル」「フォーマル」「インフォーマル」という3つのステップがあるといいます。適切に使い分ければいずれも効果を発揮することでしょう。
「カジュアル」なコミュニケーションとは
ひとつ目の「カジュアル」とは、機会があるごとに経営者から社員に気軽に話しかけることをいいます。
「どうですか?」と声をかけるだけで十分に効果があります。それによって「私はあなたのことを気にかけている」「必要なときにはいつでもあなたを手助けする用意がある」ということが伝わるでしょう。
「インフォーマル」なコミュニケーションとは
続いて「インフォーマル」。定期的な社内報や社内イベントでのコミュニケーションがこれにあたります。
クリスマス会、昼食会や誕生日会、家族を招待した夏のピクニックもいいでしょう。社内報には継続中のプロジェクトの進捗状況や将来のプロジェクト予告などのほか、優れた功績をあげた社員についての記事を入れている組織もあります。社員を表彰するツールとして利用しているのです。社員を表彰するには、直接ほめ言葉をかけたり、ボーナスやちょっとした報酬を与えるのもいいでしょう。どのようなかたちであれ社員は喜び、誇りに感じるものです。
「フォーマル」なコミュニケーションとは
最後に「フォーマル」ですが、これは会社の財務状態と将来の計画についての社員説明会などをいいます。少なくとも年に1回は開催するべきでしょう。
こうした説明会の前後で行われ、会の主旨のひとつとして重視されるのが、「ノミュニケーション」です。忘年会や新年会、あるいは社員旅行などもノミュニケーションの場のひとつでしょう。
企業は手だけを雇うわけにはいかない
企業経営において「手だけを雇うことはできない。頭と考えがついてくる」という言葉があります。
人間は、一人ひとり違う意思や考えをもって生きているもの。人を上手に動かすにはコミュニケーションでお互いの理解を深めることが大事ということを表した言葉です。企業ではコミュニケーションが隅々にまで行きわたっていれば、全員が成長し続けることができます。そして組織の最下部から最上部までの相互理解を深めることができるのです。