毎日、日報を書かされているサラリーマンの方は多いと思います。
管理職になると、日報を書く仕事から解放されることも多く、
ましてや経営者となると、日報を書くようなことをしている人はかなり少ないという現状があります。
しかし、中小企業を支援している立場からは、
日報を書かなければいけないのはむしろ管理職であり、
経営者ともなれば、絶対に書いた方が良いと断言できます。
その理由について、説明していきたいと思います。
■経営者は忙しくてはいけない
経営者が、
会社の中で一番忙しい会社は、
危ない会社です。
しかし、こういう中小企業が沢山あります。
いや、8割、9割の中小企業がそんな感じではないでしょうか。
経営者が一番忙しい理由は、
経営者が「エースで4番」だからです。
つまり、
経営者が営業して獲得したお客様に対して、
経営者がサービスを提供して、
終了すると、
経営者が請求書をお客様に送って、
入金されないと
経営者が督促して、、、、
なんて、これから起業しようという方は想像すらできないと思いますが、
もの凄く多くの中小企業がこんな感じです。
このような毎日を送っている経営者の会社が、
成長する可能性は極めて低いと言わざるを得ません。
■経営者の時間の1/3は未来のための時間にする
経営者の時間の1/3は未来のために使わなければなりません。
これは事業を成長させるための絶対条件です。
さきほど書いたような現状をベースにして
1/3もの時間を未来のための時間にするためには、
日報を書くしかありません。
客観的に、
確実に、
経営者自らが
時間を浪費していることを把握する方法は
これしかないのです。
夢の実現のためには、
長期的に重要な仕事にこそ時間を割かなければならないということは
スケジュール管理において、良く言われることですが、
これだけでは不充分です。
なぜなら、
日々の食い扶持を稼ぐ仕事や
トラブルの回避という
短期的に重要な仕事は、
スケジュール管理をしたとしても、
長期的な重要な
未来のための仕事の時間を侵食してしまうからです。
これを食い止めるためには、
スケジュール管理も重要ですが、
日報をつけて、
現実がどうなっているかを認識することも
非常に重要なのです。
■経営者はビジネスに没頭してはいけない
経営者は常にビジネスを俯瞰で捉えている必要があります。
その一つのツールがスケジュール、
もう一つが日報です。
事業計画の重要性は認知されていますが、
日報もそれと同じだけ重要です。
時間の「予算実績差異分析」を通じて、
毎日の経営活動を改善していくことで、
未来を作り出すことが可能になります。
その未来は
「儲けの仕組み」無くして語れません。
自分より能力の低い
自分以外の誰かが
普通に稼いでくる会社を創ることが
必要です。
経営者は毎日最低12時間働くとして、
4時間は未来のために仕事をする
ということをノルマに、
その推移を日報という形で管理しない限り、
いつまでも、ただ忙しいだけの毎日を送ることになります。
口のうるさい上司が、
お客様に変わっただけ、、、なんて悲し過ぎます。
経営者こそ日報!
これを肝に命じておいて下さい。
※この記事は2013年7月現在の法令等に従い作成しております。