「起業したらサラリーマンの時より稼げるのか」は起業を考える人の最大の心配事だと思います。
これは全くの私見ですが、30歳で年収500万円以下の平均給料の会社にお勤めの方であれば、「間違えた起業」をしなければ、サラリーマン時代よりも稼げる確率は高いと思います。
「間違えた起業」の例としては、次のようなものがあります。
1.これまでやってきたこと以外のビジネスを始める。
2.会社勤めの時に信用を築いていないのに起業する。
3.初期投資の大きいビジネスに参入するなど、事前の計画が杜撰。
会社勤めの時と無関係の趣味で起業して成功したという話は目立つので、そういうケースも多そうに思えるかもしれません。
しかし、成功事例で多いのは、やはり会社勤めの間にまじめにやってきたビジネスの土台のうえに、そのビジネスの問題点を改善するような新しいエッセンスを加えた形で行う起業です。
自分に都合の良い成功事例に惑わされることなく、堅実に起業していただき、その成功のうえで、やりたいビジネスに進出されることが重要です。
有名な楽天の三木谷社長も、起業された当初は銀行時代と同じM&Aのコンサルティングで起業されています。
「好きな事を仕事に」というお考えでしたら関連多角化を繰り返すことにより、趣味をビジネスにするという、長期的なストーリー(事業計画)を作る事が出来れば、それが実現する可能性は高いと言えるでしょう。
また、関連多角化では難しいということであれば、事前のシミュレーションには十分に時間を割いて頂くか、現在の職場から好きな事を業としている職場への転職というワンクッションを置かれることをお勧めしたいと思います。
といいつつ、起業家の方はそんなこと待っていられないから起業家なんですよね。
そのバイタリティーが成功の為の一番の源泉なのかも知れません。