起業してから、友人、知人、はたまた初対面の方々から「起業するなんて凄いですね。」といわれます。しかし、それを真に受けて「俺(私)って凄いかも?」と思ったとしたら、その人の事業の行く末は危ういんじゃないでしょうか。
日本の場合、まず起業する人が極端に少ないということが言われます。
したがって、起業なんて一度も考えたことのない、その他大勢の方からしてみれば、心の底から「起業するなんて凄いですね。」と思える対象だったりします。
本心で言っているので、そうした方々を責めることは出来ません。
(中にはお世辞で言っている人もいるかと思いますが、このブログの主旨とはズレますので、そういう疑問はここでは置いといて下さい)
一方で、こうした状況の中、起業した人たちの2/3程度が3年以内に倒産・廃業・休業をするということが言われています。
つまり、3年以上継続するということが、実は狭き門なのです。
その証拠に銀行の融資条件をご覧になって下さい。
ほとんど全ての融資商品で、設立3期目以降であることが条件になっています。
3期目に入っている(2期分の決算書がある)ということは、それだけで「融資に値する」という意味なのです。
この確率論で考えると、「起業するなんて凄いですね。」に対して、「俺(私)って凄いかも?」と思っている人が生き残れる確率は、「起業するくらいなら誰でも出来ますよ」と思う人に比べて低いことは、容易に想像がつきますよね。
起業したら、生き残ることを必死に考えなくてはいけません。
また、起業する以前の段階で、起業後2年間は融資という輸血なしで生きていけるビジネスモデルを検討しなければいけません。
そうした事業計画が創業融資でもっとも重要な部分になるのです。
(ちょっとコレは良いことを書いた気がします(笑))
「起業は誰でも出来ますが、継続するのは難しい」
起業を考えたその時から、この言葉を忘れる時が一瞬たりとてあってはいけないのです。