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税務調査は怖い?!それとも怖くない?!!

経営者同士で飲みに行くと、たまに税務調査で「痛い目にあった」という話で盛り上がるのでしょう。「真面目に会社をやっているだけなのに、多額の追徴を持っていかれた!」こんな経験談を聞くことが、税務調査のイメージが悪くなる理由の1つかと思います。

起業ナビでは、社外経理部としてお客様の経理を丸ごとお引き受けするので、お客様が税務調査で痛い目にあったことはありません。税務調査での対応も、お客様にはほとんどして頂かないので、対応の悪さから痛い目にあったこともありません。つまり、正しい対応方法さえ知っていれば、税務調査で嫌な思いをすることなどないのです。

経営者の方に「税務調査ってどんなものだと思いますか?」と聞くと、古くは映画「マルサの女」のインパクトが強いのか、はたまた最近ではテレビ朝日で放送された米倉涼子主演のドラマ「ナサケの女」のイメージがあるのか、散々下調べをした挙句、突然やってきては、警察のガサ入れのようなことをされることを想像している方も多いようです。

「税務調査=マルサ」ではありません。

税務調査は「国税調査官」が行っているもので、「マルサ=国税査察官」が行っているものとはまったく違います。もちろん、調査官も査察官(マルサ)も国税庁の職員という意味では共通しています。しかし、やっていることはまったく違います。

どう違うのか、説明していきたいと思います。

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※この名刺の写真は私が実際に2011年8月に対応した税務調査の際に頂いた名刺です。この月は毎週調査でした。

■マルサは来ない?!!残念ですか?

マルサ(査察官)が行うのは「強制調査」と呼ばれるものです。マルサは裁判所の令状を持っています。マルサが来るということは「捜査」「ガサ入れ」なのです。だから、会社にそのまま上がり込まれる、書類を押収される、ということが行われます。

しかし、これは、よほど悪〜い脱税をしている(と高い確度で疑われている)会社の話です。普通は、マルサが入ったりはしません。

会社が受ける普通の税務調査は、「任意調査」と呼ばれていて、当然裁判所の令状などありません。あくまでも税務署が「調査したいです」と会社に申し入れ、経営者が了解してから実施する税務調査です。当然「ガサ入れ」のような行為はないので、心配することはありません。

■1つだけ覚えておくことは「顧問税理士に連絡する」ということ

時々、捜査令状を持たずに、所轄の税務署員が突然税務調査にやってくることもあります。これは飲食店など現金を扱う商売をやっている場合に起こり得ます。しかし、この場合は、少なくとも、我々税理士が到着するまではお店の中に調査官を入れる必要はありません。調査官には、帰るか、顧問税理士を待つかのいずれかの選択を迫って下さい。

ここで、安易に立ち入りを許可してしまうと、なし崩し的に、調査官のペースでの調査が始まってしまいます。
「顧問税理士に連絡する」が鉄則ですので覚えておいて下さい。

■素行の悪い調査官にはどう対処すれば良いのか?

また、税務調査が怖い理由に、調査官が怖いと思っている場合もあるようです。

任意で行われる税務調査は、脱税など悪いことをした会社や社長を取り調べるために行われるものではなく、あくまでも税務署に提出された申告内容が正しいかどうかを確認するためのものですから、調査官を怖れる必要はありません。調査官の態度が大きかったり、言葉遣いが悪いような場合がありますが、社会人としての対応として疑義を感じるのであれば、調査官本人に指摘して、是正を促しても構いません。悪いことをしていないのであれば、税務調査といえども、普通のビジネスシーンと同じようにふるまえば良いのです。

とはいえ、納税者である経営者が自ら調査官に物申すことは慎重になった方が良いと思います。経営者の皆様は、調査官に言い難いことを顧問税理士に言わせておけば良いのです。顧問税理士が一言文句を言った後に、経営者の方が「まぁまぁ・・・」と顧問税理士を諌めているくらいの状況の方が、調査の現場が円滑に進行すると思います。我々税理士は、経験的に調査官に言って良い事と悪い事を心得ています。だからこそ税務調査に立ち会っているのですから、黙って座らせておくのではなく、仕事をさせれば良いのです。

※この記事は2011年12月現在の法令等に基づいて作成されています。

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