今回は、賞与から控除すべき、社会保険料、所得税の計算方法について書かせて頂きます。
(2008年6月30日時点でのものです。)
①健康保険・介護保険・厚生年金保険
保険料(従業員負担分)は、下記、計算式にて算出します。
・健康保険の保険料=標準報酬額×41/1000
・介護保険の保険料=標準報酬額×5.65/1000
・厚生年金保険の保険料=標準報酬額×74.98/1000
【注意点】
標準報酬額は、支給される賞与の額の1000円未満を切り捨てた額となります。
また、上限額にも注意が必要です。
・健康保険/介護保険=年度の累計額540万円
(年度は4月1日から翌年3月31日まで)
・厚生年金保険=1か月あたり150万円
②雇用保険料
給与と同じように賞与の額を
労働保険の一般料額表を当てはめて計算します。
③所得税の控除
通常の場合、「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を使って
以下のように計算します。
1.前月の給与から社会保険料を差し引きます。
2.1の金額を「賞与に対する源泉徴収額の算出率の表」にあてはめて税率を求めます。
3.(社会保険料控除後の賞与額)×(2で求めた税率)
【注意点】
通常の給与の源泉徴収額の算出方法と異なり、
前月の社会保険控除後の給与額から、「賞与に対する源泉徴収額の算出率の表」を使って
賞与の金額に乗ずべき率を求めるのがポイントです。