こんにちは。 公認会計士・税理士の山口真導です。
節税すると借り入れが出来なくなるのは本当なのか?この記事ではそんな疑問にお応えします。
もくじ
節税すると借り入れが
出来なくなるのは本当なの?
※この記事は動画でも紹介しています。気になる方はぜひご覧下さい
節税をすると「銀行融資が受けにくくなり借入に支障をきたす」とか「借り入れが出来なくなる」そういう話をよく聞きます。
また本屋さんで節税対策の本を買って読むと「節税対策したくて買ったのに節税しない方がいい」という結論になっていて「銀行からお金が借りられなくなるから」と書いてある本は多くあります。
皆さんはどう思いますか?
銀行融資の問題は節税対策と別問題
私は銀行融資の問題と節税対策の問題は別の問題だと考えています。
もし節税対策に問題があるのであれば節税対策を改善することで対処すべきですし、
銀行からお金を借りられないのであれば銀行対策の改善で借りられるようにするというのがプロのとるべき対応ではないかと思います。
利益が出ている会社と出ていない会社で皆さんがお金を貸すとしたらどちらが貸しやすいですか?
当然、利益出ている会社の方が安全だと思うのが普通です。
節税対策と資金調達は的確に行えば難しくない
節税すると借入できないと仰る方は普通の人と同じこと言ってるだけで、わざわざ本に書いて発表するような内容ではないと思います。
本当の銀行対策のプロであれば節税と資金調達を両立させるそれが本当のプロの仕事なのではないかと思います。
それが難しいことかと言うと実際に私は節税対策と資金調達のお仕事を両方やっていてそれほど難しいことではないと思っています。
借り入れができないのは
節税ではなく融資対策が
出来ていないから
銀行に対して決算書を年に一回しか見せない会社の多さに結構驚くのですが、節税対策をする会社としない会社だと
年に一回締めたときの利益はどちらの会社が大きくなると思いますか?
当然、節税対策をしない会社の方が利益が大きくなります。
節税対策をすると利益が小さくなるのは当たり前
節税対策をすると利益は小さくなるのが当たり前です。
この節税対策をして利益が小さい決算書を一年に一回だけ銀行に見せると銀行はあなたの会社をどういう風に評価するでしょうか?
「儲かっていない会社」と思うしかありません。
「節税対策をした結果こうなりました」と言うことはできますが中身については全然知らないわけですから儲かっていない会社だと思われても仕方がないことだと思います。
銀行への融資対策は出来ていますか?
それを改善するのが銀行対策ですよね。
これはそれほど難しいことではありません。
年間の中で儲かっている月の決算書を銀行に見てもらい儲かっている会社だと認識してもらう
プラスαとしてこれだけ儲かっているので節税対策を実行して、最終的にはこのぐらいの利益にしますとすればよいのです。
利益は圧縮するが簿外資産になる
その節税対策がただの無駄使いでただ単にお金が減っていくという内容だったら
この社長にお金を貸したら返ってこない可能性があるなと思われるでしょうが、
基本的に節税対策は戻ってくる所にしかお金を使わないと思います。
ということは節税対策をして見かけ上利益は圧縮するけれど簿外に資産(いつか返ってくるお金)が置いてあるということが
説明を聞くことによって銀行側が知ることができるのです。
決算前の予測と近しい決算書が出てきたことを見れば
社長は節税対策をして簿外にある程度のお金を使ったんだなということが伝わります。
節税対策と借入の両立はできる
利益の金額が同じ会社が2つあって「片方は簿外に資産を積んでいる会社」「片方はただ単に儲かっていない会社」だったら皆さん方ならどちらの会社にお金を貸しますか?
「当然簿外に資産があって何かあったらお金は戻ってくるという会社」の方がお金を貸しやすいですよね。
こんな単純なことで節税対策と借入の両立はできます。
節税したらお金が借りられないという当たり前の話を「良いこと言うな」と感心して聞く必要は私はないと思います。
銀行とどのように付き合うのか考えうまくやっていれば、節税対策が一方的に悪影響を及ぼして銀行から借り入れができなくなることはないと私は思っています。
実際にそういうアドバイスをさせて頂いて皆さん非常に上手く両立をしているので参考にして頂いて、節税をするにあたって銀行対策に不安を持っている方もいらっしゃると思いますが、銀行対策はきちんとすれば大丈夫ですので安心して両立していただきたいと思います。
総括
いかがだったでしょうか?
「節税すると借り入れが出来なくなるのは本当なの?」について解説してきました。
きちんと銀行融資への準備をしておけば節税対策と借入の両立はできます。
よくある質問
Q1:節税すると借り入れが出来なくなるのは本当ですか?
A1:
Q2:節税対策し過ぎた場合融資に影響はありますか?
A2:
Q3:決算書は年に何回銀行に見せるのが良いのでしょうか?
A3: