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資金調達 ファクタリングについて税理士がわかりやすく解説!メリット・デメリットなど

資金調達 ファクタリングについて税理士がわかりやすく解説!メリット・デメリットなど

資金繰りに困った際の解決方法として『ファクタリング』は有効な手段です。ファクタリングにより、迅速に売掛金を現金化することが可能となります。

ファクタリングの仕組みや流れ、メリットとデメリットについて見ていきましょう。

山口真導 サイト管理者の紹介
山口 真導 (株式会社アカウンタックス 代表取締役)
公認会計士・税理士 『起業5年目までに知らないと損する 節税のキホン』など節税や資金繰りを著書、YouTubeチャンネルによる動画配信するなど社長の手取りをトコトン増やすセミナーなども開催など資金繰りの悩みを節税対策と銀行対策で解決する専門家として活動。

ファクタリングによる資金調達とは

ファクタリングによる資金調達とは

リスク回避や資金調達手段の一環として『ファクタリング』が年々注目を集めています。ファクタリングによる資金調達とはどのようなものなのでしょうか。

まずはファクタリングの概要や種類について解説します。

ファクタリングは売掛債権買取サービス

ファクタリングとは『売掛債権買取業務』のことです。売掛債権をファクタリング会社に売却し、資金を調達する一連のサービスのことをファクタリングといいます。

例えば、月末までに100万円の支払いが必要であるにもかかわらず手元に現金がなく、翌月入金予定である300万円の売掛債権があったとしましょう。

この300万円の債権をファクタリング会社に買い取ってもらえば、月末の100万円を支払うことが可能です。このように、手元にすぐに現金が欲しい場合に、ファクタリングは利用されています。

ファクタリングの種類

ファクタリングには、大きく分けて以下の5種類があります。

  • 買取ファクタリング:売掛債権を買い取る
  • 保証ファクタリング:売掛債権に対する支払いを保証する
  • 一括ファクタリング:売掛債権を一括して買い取る
  • 国際ファクタリング:輸出取引で発生した売掛金を回収する
  • 医療ファクタリング:医療機関が有する診療報酬債権を現金化する

一般的にファクタリングといえば『買取ファクタリング』を指しますが、会社の状況や売掛債権の種類によって、さまざまなファクタリングの種類を使い分けられます。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングには『2社間ファクタリング』と『3社間ファクタリング』があり、それぞれに仕組みやメリットが異なります。

2社間ファクタリングとは、売掛金を現金化したい会社とファクタリング会社が、直接ファクタリングを行う取引のことです。売掛先の会社は、ファクタリングが行われることを知らないケースが多く、手数料は3社間と比べて高い傾向があります。

2社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、上記2社に加え、売掛先の会社もファクタリングに加わります。売掛債権の譲渡契約をファクタリング会社とファクタリングを利用する会社が結び、ファクタリング会社は売掛先の会社に対して通知します。

3社間ファクタリングは、手数料が比較的安いというメリットはあるものの、売掛先の会社にファクタリングを利用することを知られてしまうため、財務体質を疑われるといったデメリットもあります。

3社間ファクタリング

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ファクタリングの流れ

ファクタリングの流れ

ファクタリングはどのようにして行われるのか、一連の流れを解説します。

申し込みを行う

まずはファクタリング会社に対し、申し込みを行います。インターネットやメール、郵送、来店など、会社によって申し込み方法は異なるので確認しましょう。

申し込み後は基本的にキャンセルが困難です。契約内容や会社の選定などは、事前にしっかりと行う必要があります。

必要書類を提出

申し込んだ後は必要書類を提出します。一般的に必要とされる書類は以下の通りです。

  • 法人登記簿謄本
  • 印鑑証明書
  • 身分証明書
  • 決算内容確認書類
  • 売掛金証明書類
  • 入金確認書類(通帳のコピーなど)
  • 納税証明書

書類に不備があると、その分だけ審査が遅れ、ファクタリングの手続きが進まなくなってしまいます。特に早急に売掛債権を現金化したい場合は、これらの書類を事前にきちんと揃えておくようにしましょう。

必要書類は業者によって異なり、住民票などもっと多くの書類を要求される場合もあります。書類があまりに少なすぎる場合は、悪徳業社の可能性もあるため注意が必要です。

審査後に通過後入金

書類の提出が済んだら、ファクタリング会社が審査を行います。審査される内容は以下の通りです。

  • 売掛債権の金額
  • 売掛債権の内容と売掛先の信用

また、会社によってはヒアリング審査が行われる場合もあります。ヒアリング審査では、自社の事業内容やファクタリングを行う理由、3社間で行う場合は売掛先がファクタリングを承諾しているかといった内容を聞かれます。

審査に通過すると、結果が通知されて契約を行う流れです。契約が締結されれば、ファクタリングの種類に応じて現金の振込や売掛の保証などの契約が履行されます。

ファクタリングのメリット

ファクタリングのメリット

ファクタリングを行うことでどのようなメリットを得られるのかを解説します。ファクタリングを行うのか、それとも別の方法で資金調達をするのか、選択する際の参考にしましょう。

すぐに資金調達ができる

ファクタリングが行われる理由の多くは『すぐに資金調達ができる』という点です。売掛金の場合、現金化できるのは1カ月後から数カ月以上かかる場合も少なくありません。しかし、ファクタリングであればすぐに現金を得られます。

差し迫った支払いがあり、早急に資金が欲しい場合はもちろん、例えば国外の企業との契約によって売掛を外貨で支払われる場合は為替の変動リスクもあります。さらに売掛先の企業が倒産してしまう可能性もゼロではありません。

こうしたリスクを回避できるのも、ファクタリングの強みといえます。

審査が通りやすい

一般的な融資の場合、返済は長期にわたって行うことになります。その場合、金融会社は融資先の経営状況や返済能力について厳しい審査を行うことになり、審査に通らないケースもあるでしょう。

しかし、ファクタリングの場合は長期返済ではなく、売掛債権に信用性があるかが焦点になるため、会社の経営状況や返済能力を問われません。そのため、融資と比べて審査に通る可能性が高くなるのです。

返済義務がない場合も

ファクタリングの中でも一般的に行われる買取や一括ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社が買い取って現金化するサービスであり、会社間での借入や返済は発生しません。

そのため、売掛先の会社が倒産して売掛債権の価値がなくなってしまったとしても、ファクタリング会社への入金義務は発生しないのです。借金や融資ではないため、担保や保証人も原則必要ありません。

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ファクタリングのデメリット

ファクタリングを行うデメリットについて解説します。ファクタリングを行う際には、以下の点にあらかじめ留意しましょう。

手数料がかかってしまう

ファクタリングには手数料がかかります。特にファクタリングは融資と比較した場合、手数料が割高になるケースが多いものです。

手数料は売掛先の信用や債権譲渡登記の有無、ファクタリング会社によって変わります。また、3社間ファクタリングよりも2社間ファクタリングの方が高い傾向があるので、手数料がいくらかかるのかは、ファクタリング会社を選ぶ上で重要なポイントです。

売掛先の承認が必要な場合も

3社間ファクタリングの場合、売掛先に売掛債権を譲渡することを通知し、支払いをファクタリング会社に対して行ってもらうことを承認してもらう必要があります。

売掛先の企業が断れば、ファクタリングを行うことができません。また、自社の債権をファクタリング会社に譲渡しようとする行為が、売掛先からの信用を失う結果になる場合もあります。

ファクタリングを行う場合は、売掛先からの信用を落とさないよう、事前に通知しておくなどしておくとよいでしょう。

ファクタリングの買取金額について

ファクタリングはいくらから借りることができるのでしょうか。
東京都産業労働局」の協力事業者として連携している企業3社を例にご紹介します。
※詳細な金額は、各企業様へお問い合わせください

OLTA株式会社

買取金額に上限、下限の設定はありません。

GMOペイメントゲートウェイ株式会社

請求書あたり数万円からの対応が可能です。
上限は1億円までと設定されています。
※ただし、買取1回あたりの合計金額は100万円以上(スポットの場合は300万円以上)

マネーフォワードケッサイ株式会社

買取1回あたり計100万円以上〜数億円までと設定されています。

 

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まとめ

まとめ

ファクタリングはすぐに資金が調達できたり、取引先が倒産して債権が白紙になるといったリスクを防いだりできます。審査も比較的緩いため、ファクタリングを利用する会社は増えています。

一方、ファクタリングは融資と比較して手数料が割高な点や、取引先との信頼関係が悪化してしまう可能性もあるため、利用の際には注意が必要です。

さまざまな資金調達の方法の中からファクタリングを利用する場合には、特徴を踏まえた上で選択しましょう。

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