ベンチャーが設定すべき財務目標値(KPI)はコレだ!

中小企業の経営者の皆様からの良くある質問の一つが、

何を目標値として経営していけば良いのか?です。

 

私は迷わず、

2つの指標を提示します。

これは業種、業態を問わず共通のものです。

 

なんだと思いますか?

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答えは、

(1)営業CFの数値

(2)現預金の残高

です。

 

 

教科書どおりだと、

(a)総資産利益率

(b)自己資本比率

なんて感じかな?と思います。

 

私も教科書は読んでます(笑)。

 

 

私が(1)と(2)をあげた理由を説明しますので、

(a)と(b)を選んだ人は反論しながら読んで下さい。

 

■営業CFと現預金残高を重視する理由

 

(1)営業CFの数値は

本業の儲けの総合力を表します。

営業「利益」は在庫や不良債権が多くても、

大きくすることは出来ますが、

営業CFは効率的に経営をしないと

大きくできません。

 

教科書的には、

(a)総資産利益率が財務の総合指標だと良く言われますが、

私は営業CFこそ、総合指標だと思っています。

営業CFが最大化されると、

全ての財務指標が良くなります。

 

(私のような)へそ曲がりの人は、

営業CFがプラスでも

投資CFと財務CFのマイナスの方が、

それよりも大きかったらダメでしょと言うかもしれません。

まぁ、そうなんですが、

そんなこと何年も続けて出来ませんよね。

だから、そういうケースって、

私は見たことがありません。

 

本音をいうと、

そんな経営者の支援はお断りします(ゴメンナサイ)。

 

また、総合指標として

(1)営業CFと(a)総資産利益率は

似たような概念ですが、

(1)の方がより直裁的で、

経営者の方の肌感覚に合うと思います。

 

実務的には、こういう感覚の部分が大事だと思います。

 

よく(a)総資産利益率を

売上高回転率と利益率とい分解して、、、なんていう説明をしますが、

まどろっこっしいったらありゃしません。

 

(a)総資産利益率は、投資家や金融機関など、

決算書を眺めていれば仕事になるような

評論家の為の概念だと思います。

 

わたしが総資産利益率を語るのは、

「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」を語る時だけです(笑)。

 

 

(2)現預金の残高は

会社が何ヶ月間生き残れるかの指標になります。

単純に、売上がゼロでも、何ヶ月間持ちこたえられるかを

把握することが出来ます。

 

(b)の自己資本比率も

会社の安定度合いを表す指標と言われますが、

自己資本の主な内訳である利益剰余金の金額が大きくても、

手許の預金残高がゼロになれば会社は倒産してしまいます。

 

したがって、

そんな信頼性の低い数字を経営者が追いかけるべきではないと思います。

 

こちらも(a)と同様に、

投資家や金融機関などの評論家のための概念だと思います。

 

未だに新聞で「上場企業には内部留保が何兆円もあるから雇用を守れ!」なんて記事を見かけますが、内部留保>現預金の会社ばかりですので、そう易々と雇用は守れません。

 

■営業CFの簡単な把握方法

 

会計ソフトを開発している会社は、会計ソフトを導入すれば、

自社の経営が手に取るように解る!なんて良く言いますが、

営業CFが(正確に)把握できる会計ソフトは残念ながらありません。

 

そこで、簡単に把握する方法を伝授したいと思います。

 

キャッシュ・フローは次の等式で成りたっています。

全体のCF=営業CF+投資CF+財務CF

 

ということは、

営業CF=全体のCF-(投資CF+財務CF)

です。

 

全体のCFは

把握したい期間の末尾の現預金残高から

開始日の前日の現預金残高を差し引くことで

引き算が出来れば誰でも求められます。

 

また、投資CFは

固定資産の購入、売却、

貸付金の貸付、返済

などが対象です。

 

最後に財務CFは、

借入金の借入、返済

増資、配当金の支払

などが対象です。

 

つまり、投資CFと財務CFは

営業CFに比べて、

個別に把握しやすいCFなのです。

 

したがって、こちらを個別に把握すれば、

差し引きで営業CFを把握することが可能なのです。

 

簡単ですので、是非、やってみて下さい。

 

■月次決算をやめて現預金の増減だけを毎月把握してみる

 

 

お恥ずかしい話ですが、

以前、業績が思わしくないときに、

会計事務所なのに、月次決算をしていない時期がありました。

 

月次決算より営業!という時期があったのです。

 

その時期に私がしていたのが、

毎月、同じ日に、現預金の残高を確認するという方法です。

 

現預金の残高は、毎月一定のサイクルで変動します。

 

したがって、毎月同じ日に残高を把握することで、

月ごとに、どれだけ現預金が増減していたかを把握することが可能なのです。

 

また、これをやると、

はっきりと利益ではなく現預金の残高にフォーカスして

経営を考えることが出来ます。

 

その時以来、

月次決算を再開してからも

定期的に現預金の残高を確認して、

以前とどのように変化しているかを確認するようにしています。

 

おかげさまで

順調に現預金の残高を増やしています。

(本当をいうと、借入金の残高が減っているだけですが。)

 

確認する日はいつが良いかというと、

出来れば給料日の翌日が良いと思います。

だいたいその日が一ヶ月の中で、

一番現預金の額が少ない時期だからです。

 

こちらも是非試してみて下さい。

 

■これはマイノリティの意見なのかも?

 

今日、説明した内容の本を見たことがありません。

この内容だと、会計の本も10ページくらいで終わってしまいますから、

本にはならないのかもしれません。

 

それが理由でなくても、私は少数派なのか、

もしかしたら間違っているのかもしれません。

 

もちろん、私は正しいと思っていますが。

少なくとも多数派ではないようです。

 

私はいつも根本的な原因にフォーカスしたいと思っているだけです。

 

本に書いてあるから。とか、

誰かがそういったから。ということでは、

専門家ではないと思います。

 

この記事を読んで、

また更に皆様方で色々と検討頂けると良いと思います。

 

何か私の考えに間違いがありましたら、

是非、ご指摘を下さい。

 

いつも自分でゼロから考えるようにしている割に、

かなり素直な方だと思います(笑)。

 

この記事を読んで、

財務目標について考えて頂けたら幸いです。

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