知っておきたい「起業家の神話」

今日は、2011年秋に衝撃を受けた一冊を御紹介します。 「はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術」(マイケル・E. ガーバー (著), Michael E. Gerber (原著), 原田 喜浩 (翻訳) )です。

私が独立してベンチャー支援を始めてから10年程立ちます。これまでお付き合いした数百名の経営者の方の中には、成功している経営者と成功していない経営者の方がいらっしゃいました。その違いについて、気がついていたのではありますが、明確に言語化できていなかったことを、ズバリと言い当ててくれた本です。

ちょうど私が独立したころに日本で翻訳され発売されていた本のようです。「もっと早く出会いたかった・・・」と心底思った本です。

実は、起業ナビのリニューアルにも多大な影響を与えていて、マネジメントの記事のカテゴリ分けが会社の部署別になっているのは、その影響の一つです。これから、起業ナビの記事としても何度も取り上げることになると思いますが、まずは、スタートアップ向けに起業前に知っておいて欲しいことを御紹介します。

この本の中で「起業家の神話」というネーミングで紹介されている、ベンチャー、スモールビジネスに本当に良くある話が紹介されています。

■「起業家の神話」と「職人」脱却

マイケルEガーバーは著書の中で、「起業家の神話」について次のように説明しています。

失敗に終わるスモールビジネスの経営者に共通することがある。それは「事業の中心となる専門的な能力があれば、事業を経営する能力がある」 という勘違いをしていることだ 。起業家の神話とは、起業熱にうなされた「職人」が作った会社の大半が失敗に終わってしまうという事実のことである。(マイケルEガーバー)

 

どうでしょうか?これから起業しようという皆さんには解り難いかもしれませんね。 この件から必ず読み取って欲しいことは、「事業を遂行する能力」と「経営する能力」は違うということです。現実社会を見渡してみると、事業を遂行する能力が低くても、経営する能力が高くて成功した人は沢山いらっしゃると思います。

美容室グループEARTH代表の國分利治氏は著書「成功を引き寄せる 地道力」の中で、「自分は美容師としては一流ではなかった」という記述がありましたが、今や日本を代表する美容グループとなっています。このコメントは國分利治氏の謙遜も多分に含まれているとは思いますが、同グループの成長には、氏の経営能力の高さ(+愚直さ)が大きく貢献したことは間違いないと思います。(この本も読むと元気がでるのでオススメします。)

いずれにしても、「職人」からの脱却というのが起業の成功における重要な要素であることは間違いありません。このことは、起業する前から意識して行動して頂きたいと思います。

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